年齢51歳、九州ソロ軽登山歴7年 男 体重66kg
コースタイム以上には早く登れません。
登山日:2024年8月14日晴れのち一時曇り。熱中症警報あり。
いつかは九州最後の秘境であり最強(最恐)の異名をもつ大崩山に挑戦したいと思いつつ、筋力と持久力がない初老なので夢とあきらめておりましたが、このたび体力自慢の友人の助けもあって、頂上まで登ることができましたので、この記事はその際の備忘録です。
今後大崩山に登られる方の参考になれば嬉しく思います。
目 次
延岡市大崩山概要
宮崎県の北部大分県に隣接する延岡市の大崩山(おおくえやま)は、九州最後の秘境・九州最強(最恐)と言われています。ユネスコエコパークにも認定されている二百名山です。
標高は1644m。
登山道は整備されていますが、最低限のピンクテープ数なので迷いやすく、はしごとロープ場は40箇所以上、登山口からピークまで1000m以上標高差、距離的には9から10km(ワク塚-坊主尾根コース)、時間にして9時間から10時間程度かかるので中級以上の経験と体力が必要、朝早めの出発をおすすめします。モルゲンロートもみられますし。(朝8時出発では、下山終了は夕方になります。)
単独での入山はおすすめしません。
登山口までの道路状況
上祝子登山口までの道路状況は、舗装されているので、車高が高くないクルマでも問題ありません。駐車場はなく路駐になりますがこちらも特に問題ありません。
登山者が多い時期は、路駐が並ぶので必然的に登山口から離れた箇所に駐車することになります。
延岡市街地から70分程です。
※緊急車両の反転箇所があるのでその場所には駐車しないように。
どんな登山になるか!?
ルートの詳細は、ネット上に数多ある便利なサービスにおまかせして個人的な全体的な印象です。
まずは、一般的な「ワク塚-坊主尾根コース」で登ったのですが距離が長いです。10キロ程度あるので、一般的な6時間程度の日帰り登山を1日で2回をこなす印象です。
なので余裕を持って出発も朝早くなります。朝5時頃の出発で登山口に戻ってくるのが15時頃。10時間行程ですね。
それにこの山域は、なぜか夕立になりやすいので早めの下山がオススメです。
ちなみに山頂からの見晴らしは期待できませんので、特にピークにこだわりがなければ、山頂手前の分岐からショートカットもありです。1時間は短縮できます。
あまり空が開けた場所はないので、もしもヘリコプター救助になっても難しい救助になりそうな印象です。
体力はどれくらい必要か?
基本的に手袋必須の大人のハードアスレチック。スニーカーは絶対だめ。
急登やはしご・ロープ場が非常に多いので、初心者や基礎体力が乏しい方、自信がない方は辞めたほうが無難です。
余談ですが、股関節が固く大股が開かずで岩をよじ登るのに苦労したり、山頂前の1時間で乳酸が足に溜まってきて、歩くこと自体が辛くなることがありました。
普段から運動をしているか、十分にトレーニング、練習登山をして準備万端で登る必要があります。
観光がてらにふらっとやってきて、ちょこっと登るような山ではありません。
必須アイテム
手袋はロープ場が多いので必要です。軍手でOKですが、スマホを手袋したまま扱える手袋のほうが圧倒的に便利がいいですよ。
水は、多いにこしたことはありませんが、夏場65kgの男で飲み水として1.7リットル消費しました。水場の水を飲める方は、そこまでたくさんの水は必要ないかもしれませんが。
ストックについてですが、開けた箇所はほぼなく、山頂付近だけなので不要です。というかはしご場が多いので邪魔です。
道迷いのことを考えると、スマホを多様するので、モバイルバッテリーは必ず携帯してください。
渡渉(祝子川をこえる)
登山道に川を渡る箇所があるので、増水している日はそこから先は登れませんので事前に水位を調べておく必要があります。橋はありません。無理したら流されるほど流速があります。
また、登山中に雨が降ってに増水すると、渡渉できなくなり長距離を迂回して下山することになるので注意してください。
道迷い
鬱蒼とした森なので道に迷います。
高確率で迷います。特にワク塚の絶景ポイントを過ぎたあたりが、分かりにくいので注意が必要です。
とはいうもののピンクテープは遭難しない程度にはあるので、間違えたと思われる箇所まで戻れば、ルート復帰は難しくありません。
しかしながら、なぜか登り始めて30分の地点の山小屋からルートを見失う方が数名おられました。初めてだと本線への復帰で迷うようです。
本線と山荘と祝子川の位置関係を頭に入れておけば迷いませんのでご注意を。
携帯電波状況
携帯は、空が開けたところで、DOCOMO回線には繋がりましたが、その他の回線は未確認です。基本的には繋がらない前提が良いかと思います。
温泉 美人の湯
登山口の手前数キロ地点に、延岡市第三センター運営の温泉施設:美人の湯があるので、汗を流して帰ることができます。食事も可能です。
ただし店休日や臨時休業があるので注意してください。
私の登るための作戦:荷物の軽量化
- 水の量を適切に
- ザックを軽くする
- 余計なものは持っていかいない
全行程10kmで、急登やはしご・ロープ場が非常に多いので、体力のない50過ぎのおじさんが、この難攻不落の大崩山を攻略するにための作戦は、荷物をできるだけ軽くすることでした。
具体的に軽くするのは、
1.水の量。
2.ザックの重量。
3.不要なものは持っていかない。
この3つでいっきに重量減が可能です。
携行する水の量
持って行く水の量は、これまでの登山の度に消費した水の量を記録しておいたので、それを参考に余裕を考えた水の量を算出することができました。
今回の大崩登山では、前回の古祖母山登山時に6km行程で1.5リットル消費したので、余裕を考えてプラス1リットルの2.5リットルで登りました。
結果、実際使用した水の量は1.7リットルでしたので少し多いくらいでした。
ザックの重さ
2番目の作戦ザックの重さについては
いつも使ってる35リットル(Z35)から20リットル(ミステリーランチ ギャラゲーター20)の軽量タイプにサイズダウン。
これだけで約1キロの重量を落とすとができました。
不要なものは持っていかない
バーナー類はカット。湯沸かし・調理はしない。よって料理器具やカップ類もなし。
無駄な多機能な十徳ナイフも小型のものに変更。
ウインドシェルもカット、もしものときはレインコートで代用。
タオルは嵩張るので、手ぬぐい。
などなど細かいものまで吟味して、リュック全体で6.5キロ。
これでも重いとは思いますが、とりあえずこれ以上は削れないのでよしとしました。
まとめ
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